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無視できない唾液の量

昨日どっさり降った雪が、温かな日差しでポトポトと溶けている日曜日ですね。

昼と夜の温度差がこれほどあるのも今がいちばんでしょう。

からだ中の血管が伸びたり縮んだり、忙しくて、脳出血などに倒れる方が多い時期でもあるような気がします。

 

今日は、その脳出血につながるお話です。

 

意識がなくなってしまうような大きな脳出血を起こす方の多くは、気づかないうちに小さな脳出血を起こしているということが最近の研究でわかってきたそうです。

そして、その小さな脳出血の原因は、虫歯菌(ミュータンス菌)なのだということがわかってきています。

(国立循環器研究センター、大阪大学、慶應義塾大学3者の発表)

 

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これは、虫歯が酷く進行してしまった場合の話ではありません。

普通に口内にいるミュータンス菌が増殖しすぎるだけでも、口内炎などの小さな傷口から体内に回り、脳の中枢神経に到達してしまうのだそうです。

 

産まれてきた赤ちゃんの口の中にはいない虫歯菌ですが、

親と同じスプーンやコップを使ったりすることで、一旦口内に入ってしまうと、無くすことはできないという虫歯菌。

殆どの人の口内に40万くらいはいるそうです。

でも、通常は、唾液に含まれるラクトフェリンなどの殺菌成分が作用して、異常に増殖しないようになっているそうです。

 

しかし、加齢などにより唾液の分泌量が減ると、この免疫作用が効きづらくなり、

前述したような状況を生み出すとのことなのです。

 

虫歯菌の増殖が、脳出血に関係しているなんて、意識してきませんでした。

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そこで、若いころに比べて、唾液が出にくくなったと感じている方が自分で行える口の体操を探してみました。

 

①ほっぺを大きく膨らませて5秒数え、次はへこませて5秒。これを5回ずつ。

②口を思いきりつぼめて「ウー」と言いながら5秒、次に「イー」と言いながら5秒。これを5回ずつ。

③舌を出して、思い切り下へ(5秒)、右へ(5秒)、左へ(5秒)、上へ(5秒)。これを3回ずつ。

 

 

上の①~③を1日3回行うのが理想です。

 

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歯みがきや予防歯科などで、お口の清潔を保つことは第一ですが、

自分でできる、口内細菌のケアを、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。